サンゴ群生

昨年から潜り始めて沖縄本島のダイビングポイント「具志川城跡下」。

最南端の喜屋武岬のすぐ西隣。
のどかな農作地帯を抜けたところにあります。
陸上からは想像できないような海中なんですよ。

ダイナミックな地形に、信じられないくらいに美しいサンゴの群生。

もはや、慶良間のどのポイントよりも、
ここほど健全なハードコーラルは無いのではないでしょうか。

このサンゴ群を見るだけでも、十分に潜る価値はあると思います。


具志川城跡

具志川城跡は沖縄の古いお城(グスク)。
その石積みが今もエントリー口に残っております。
まあ、史跡として観光するにはちょっと微妙だったりも・・・。
小山が二つ並んでるだけですからね~。

一応、「ダイビングポイントマップ~沖縄本島編~」(沖縄マリン出版)にも、
しっかりと掲載されている場所ではあるけど、
他のダイビングショップをここで見たことは一度も無い。

リーフ沿いはいい波が立つので、サーファースポットとしては人気があるみたいですが・・・。

なので、エントリーできるコンディションであれば、ほぼ確実にポイント貸切で潜れるというのも魅力だろう。


アーチ

ここはとにかく地形がスゴイ。
最大水深は40mオーバー。
浅場はサンゴが群生しているが、沖に出ると豪快な巨石群。
ダイナミックさは残波岬並かそれ以上って感じ。

エントリーすると、海底遺跡のようなホコラこれをくぐってダイビングスタートするのだ。

洞窟やクレパスも無数にあります。
地形派ダイバーならいつまでも潜っていたいと思うかも。


ストーンサークル

少し沖に出ると、水深15mぐらいにはストーンサークルっぽい岩。
トップで13m、アンダーで25mぐらいとかなり巨大。
ワイドレンズを付けて、ビシッと一枚撮りたくなったり。


雪ダルマ

さらに沖、水深40mオーバーからそびえ立つ、雪ダルマ?
一体どうやったらこんな岩の形になるのやら。

ほんと、どこまで泳いでも、ダイナミックな地形が途切れることなく続いてるのには圧巻です。


アオウミガメ

生物に関しては、グルクンが非常に多い。
また、ビーチでは珍しくカスミチョウチョウウオの群生も。
魚影は他のポイントと比べても、かなり多いですね。

大物では、たまーにアオウミガメを見かけます。
ただ、すぐ近くの大度海岸の子と違って、ここの個体はかなりナーバス。
ダイバーを見つけるや否や、猛ダッシュで泳ぎ去っていきます。

あとはアオだけでなく、アカウミガメも一度見たことが。
他には小魚狙ったイソマグロやツムブリなど。

これだけの地形なら、ロウニンアジ(GT)やネムリブカなんて大物も、普通にいそうな感じはするけど、まだ未確認ですね。


ニグラ

マクロでは、岩の地形なのでやはりウミウシ。
数こそは少ないが、珍しい種類がいることも。

それとなぜかよく見かけるのがニグラ。
沖縄本島の他のポイントではほとんど見かけないけど、
なぜかここにはよくいるんですよね。


イソコンペイトウガニ

あとは甲殻類。
イソバナやトゲトサカも多く、イソコンペイトウガニを見つけたことも。

ダイナミックな地形やサンゴに目がいってしまいがちですが、
じっくりマクロを探せば、結構イケるような気もします。


エントリーポイント

ただ、こういったポイントって、やはりエントリーが大変。
そんなに距離は無いのですが、崖のような足元が非常に悪いところを歩いて行くので、体力のある方のみ。

サーフエントリーで、それなりに波のある中でフィンの脱ぎ履きがあります。

水中は流れが出ることもあり、平均深度もかなり深くなることも。
ダイバーとして中級レベル以上は必要になってきますね~。

リクエストのある方は是非一度ご相談下さい。

こんな時期に記事を書いてますが、実は具志川城跡下は冬のダイビングポイントだったり。
北風ならよほどなことが無い限りエントリーできますよ。