ウミガメの見分け方。

今日はウミガメの見分け方について。

ダイビングで見られるウミガメといえば、アオウミガメ、アカウミガメ、タイマイの3種類。
実は、現存する種は非常に少なく、この他にはオサガメ、ヒメウミガメ、ケンプヒメウミガメ、ヒラタウミガメの計7種類のみ。
どの種も全て、レッドリスト(絶滅のおそれのある種)に掲載されています。
詳しく知りたい方は、WWFジャパンのサイトをご覧下さい。

沖縄では、アオウミガメ、タイマイが多く、アカウミガメは見れたら超ラッキーなぐらいのレベルです。
カメがよく出るポイントだったら、1ダイブで5、6枚見られることもしばしば、多いときは10枚以上も見れることもあるぐらいです。
【沖縄でカメがよく見られるポイント】
慶良間・・・七番崎(座間味島)、カメキチ(儀志布島)、カメパラ(儀志布島)、タートルベイ(阿嘉島)
チービシ・・・ナガンヌ北、タートルシティー(ナガンヌ南)、神山南
沖縄本島・・・大度海岸、具志川城跡下

どのポイントもカメの産卵地になるようなキレイな砂浜の近くにあります。
これらのポイントのカメはダイバー慣れしていることが多いので、かなり近づけるので顔アップの写真も撮れたりしますよ。

本題の「ウミガメの見分け方」ですが、非常に分かりやすいページがあったのでご案内。

頭の額板(額の鱗)の配列を見れば、一目瞭然ということだそうです。

実際のカメの写真を見てみるとどうでしょう。


アオウミガメ
最初はアオウミガメから。

確かに、額板は2枚。
この他には、甲羅に対して頭が丸っこく見えます。


タイマイ
こちらはタイマイ。

英名だとホークスビルというぐらいに嘴が尖がっています。
あとはちょっと分かりづらいけど、甲羅の後ろ部分のフチがギザギザしていることで、アオウミガメとの見分けがつきます。

ちなみにタイマイはこの3種類の中でも一番絶滅の可能性が高い近絶滅種(CR)に指定されています。

昔、メガネのフレームにも使われていたべっ甲が流行った時期もありましたが、そのべっ甲というのがタイマイの甲羅なんです。
現在、ほとんど見かけなくなったのは、ワシントン条約によりタイマイの輸入が規制され、材料が手に入らないためだと言えます。


アカウミガメ
最後は沖縄でも超レアなアカウミガメ。

額板は確認できませんが、明らかに上の2種と違ってとってもゴツイです。
かなり攻撃的な性格で、イントラ仲間でもガメラと呼ばれ恐れられていたりもします。

僕も一度、脇腹に突っ込まれたことがありましたが、ほんと半端じゃない衝撃にびっくりした程です。場合によっては、レギュレーターのホースを噛みちぎることもあるそうな・・・。

見分け方は、簡単で「頭よりも太い首」。
まさにハンマー投げの室伏さんやケンシロウさんのような首をしています。

あとは泳ぎ方が明らかに下手です。まるで酔っ払いみたいな感じに左右の手足をバタバタしながら泳ぎます。


余談ですが、こんな可愛いウミガメを食べちゃう地域があるって知ってました?

それは小笠原。
昔からアオウミガメを食べる食文化が今でも残っています。
日本では、小笠原地域限定で認可を受け、漁の時期や頭数を決めてウミガメ漁をしているそうですよ。