ウェットスーツ
ウェットスーツをオーダーで作りたい方へアドバイス。

いつもレンタルのウェットスーツでダイビングしていたけど、
今年こそはオーダーで作ってみようという方へ、その極意をお教えします。

ポイントは４つ。
１．せっかく作るならツーピースを！
２．生地選びは慎重に！
３．採寸はゆったりと！
４．沖縄なら驚きの価格！

１．せっかく作るならツーピースを！
ウェットスーツは、通常レンタル用のものは両面ジャージでワンピース、厚みは５ｍｍのものがほとんどです。
なぜなら、１人１枚で済むので管理が楽、そして何よりも安い。
でも、せっかく自分だけのスーツを買うのであれば、ぜひとも上下に分かれたツーピースをオススメします。

その理由についてはこれからご紹介。

まず第一にワンピースに比べて保温性能が高い。
なぜなら、肩から腰にかけてはスーツが二重になり、
ベストを着込んでいるような状態になるので、ワンピースに比べて暖かい。

第二に、着まわしによってオールシーズン潜れます。
ツーピースなので、水温２５度ぐらいまではがっちりツーピース、
２８度以上であれば、下（ロングジョン、またはシーガル）のみでラッシュガードを着る。
さらには、沖縄なら８月下旬から９月下旬までの一番海が暖かい時期なら、
下はサーフパンツでジャケットのみ羽織るという上級者の着こなしも可能です。
こんな感じにオールシーズン、どの水温でも快適に潜ることができますよ。
特に、ジャケットのみで潜る「下半身の開放感？」はなんとも言えないものがあります。

第三に、脱ぎ着が容易にできます。
ジャケットとロングジョンの組み合わせであれば、首元の圧迫感から開放されます。
また、休憩中にスーツを上半身脱いでいるときでも、腕がベロベロしないのですっきりまとまります。

最後になりますが、第四に上下別々の買い替えも可能ということです。
今年の冬はちょっと寒かったから、ジャケットだけ６．５ｍｍを買い足すとかってことも可能。
さらには、オールシーズン着る下はかなりボロボロになりやすいので、
ロングジョンだけ買い替えということもできますよ。

２．生地選びは慎重に！
まずは素材ですが表面と裏面に分かれます。
表面は３種類。ジャージ、スキン、メッシュスキン。
裏面は４種類。ジャージ、スキン、リペルサーモ（シルバースキン）、エアーストレッチ（起毛）。

このほかにもお値段がびっくり高い最新素材、
表面はブラックリペル（BR）、裏面はタックレスというハイテクなやつもあったり。

当店のおすすめはずばり、表が①、裏が③です。

表面に関しては、スキン、メッシュスキンが撥水性が非常に高く、
冬場のダイビングでもすぐに表面が乾燥するので暖かいというメリットはありますが、
ちょっとした引っかきでもすぐに破れてしまいます。（メッシュスキンは多少は強くなっています。）
また、生地同士が密着してしまうので、着脱の際は表面を十分に濡らす必要があります。
初心者でライセンス取立てという方は、必ずジャージを選ぶべきだと言えます。

裏面に関しては、スキンやリペルサーモのようなスキン素材が最も水が入りづらく、暖かいと言えます。

リペルサーモはスキンにシルバーコーティングしたもので、肌の滑りがよく、
乾燥した状態であれば、パウダーなど使わなくても、スッとウェットスーツを着ることができます。

また、最近リペルサーモに変わる発熱素材、裏起毛（エアーストレッチ）もおすすめ。
こちらは、生地の表面がフリーズ素材のようになっていて、超撥水性があり、しかも蓄熱性能もある。
通常のジャージに比べて、着用したときにまるでスーツ自体が発熱しているようにも思えるくらいに暖かい。さらに、冬場に冷たい北風に当たったときでも、表ジャージ裏リペルサーモよりも格段に暖かいのも大きな特徴です。
ただし、お値段はかなり張りますので、予算に余裕があって、ガンガン潜って、かつ長く着たいという方にはおすすめの生地になります。

３．採寸はゆったりと！
オーダースーツを作る際に、メジャーをピタッと当ててはいませんか？

スーツはゴム素材なので使っていくうちにかなり縮んでしまいます。
特にスキン素材は、ショップスタッフで実寸から＋５センチで作ることもしばしば。
かなり余裕を持って採寸し、幅と丈をさらに＋３センチぐらい伸ばしておくことが重要です。

また、手足のファスナーはつけないことをおすすめします。
ファスナーをつけると、そこから水が入ってくる原因にもなり、さらには故障の原因にもなります。
そして何よりも価格がアップしてしまう。
そこで、ちょっとしたコツですが、ファスナーをつけない代わりに、
手足周りも採寸値から＋２～３センチしておくことで、スーツの着脱も快適になります。
隙間ができて水が入るのでは？と思うかもしれませんが、
上記のスキン素材であれば、ほとんど水が入ってくることはありません。

４．沖縄なら驚きの価格！
ちなみに気になるお値段ですが、実は沖縄はかなりウェットスーツが安い。
なぜなら、作業潜水などで作る人が多く、ウェットスーツ製造のお店が多いため。
スーツメーカーではなく、直接、製造元から買うことができるので、
余分なマージンなどがかからず、とにかく安い。

上記のおすすめ仕様で下記のお値段。
【生地５ミリ　表ジャージ、裏リペルサーモ】
ジャケット　17,900円
ロングジョン　20,200円
膝パット追加　2,600円
合計　40,700円（税込み）

スーツメーカーであれば、両面ジャージでも5万は下らないのですが、
なんと3万弱で裏面は暖かいリペルサーモになります。
ただし、かっちょいいデザインは無理です。
基本は真っ黒でバイアス（縁取り）とステッチのカラーを選ぶのみとなりますが、
そのほうが潜れそうな感じがしてカッコいいという声もあります。

また、予算にちょっと余裕のある方ならこちらもおすすめ。
【生地５ミリ　表ジャージ、裏リペルサーモ・ソフト】
ジャケット　21,000円
ロングジョン　23,700円＋背中ファスナー1,000円
膝パット（シリコン）追加　3,600円
合計　49,300円（税込み）

ソフトは生地が柔らかく、着脱がし易いのと、時間が経っても縮みが少ないので、
長く着たい方にはおすすめです。
また、ロングジョン、通常は肩のマジックテープですが、
背中ファスナーのほうが上半身を脱いでいるときにかっちょいいです。
あとは膝パット、通常はとも布を貼り付けたタイプですが、
シリコンパットは擦れなどに強く、また長年使っても剥がれません。

最後に、予算に余裕があって、今一番おすすめなのがこちら。
【生地５ミリ　表ジャージ、裏起毛】
ジャケット　22,500円
ロングジョン　25,400円＋背中ファスナー1,000円
膝パット（シリコン）追加　3,600円
合計　52,500円（税込み）

裏起毛なので保温力は抜群。
真冬の沖縄でも寒さを感じずに、ガンガン潜りたいという方にもおすすめです。
また、スキン素材に比べて縮みや劣化も格段に少なく耐久性が非常に高い。
お値段は張りますが、それ相応に長く着れるスーツだといえます。

是非、沖縄でダイビングしたついでにスーツを作ってみてはいかがでしょうか？

当店、採寸は必ずスーツ屋さんにお願いしています。
２、３分でパパッとするのですが、やはり実際に作る人が採寸するのは全然違います。
ご希望の方は、事前にご連絡頂ければ、
砂辺、真栄田岬方面のビーチダイビング終了後にスーツ屋さんにお連れすることも可能です。