当店でも取り扱ってるジンベイザメツアー。
こちらについて今日は詳しくご紹介。
まずこちらのツアー、アバウトに説明すると、大きな生簀の中に入ったジンベイザメをその中に一緒に入ってのダイビング。
まさに目の前にあのダイバーの憧れ、ジンベイを見ることができ、写真のほうも撮りたい放題という夢のようなダイブ。
- 生簀の中ってどうなんですか?
- ツアーのおおまかな流れについて
- ジンベイザメはどこからきたの?
- 他のお魚は見られますか?
- かっちょよく写真を撮るコツ
1.生簀の中ってどうなんですか?
まず生簀というイメージを払拭して下さい。
30m四方でトップは3mぐらい、ボトムは20mぐらいのゴルフの打ちっぱなしの練習場のような感じ。
なので、上も全て網で囲まれた中で潜ることになるので、生簀の中に入るには必ずCカードライセンスが必要になります。
ちなみに体験ダイビングでも見ることはできるのですが、上の生簀にへばり付いて、外から見ることになりますので・・・。
生簀は読谷村沖合い、ボートで5分程度の距離に沈めてあります。
ボートは漁船タイプ、エントリーはバックロールになるのでご了承を!
網のますめの大きさは15センチ四方ぐらい。
実はこの微妙な大きさ、レギュレーターのファーストステージがすっぽりはまっちゃう。
なので、網に対して背中をくっつけないようにするのがポイント。
あ、勿論、不幸にもファーストステージが引っかかってしまっても、器材脱着はやらないように!
その間にジンベイザメに突っ込まれたら、ひとたまりもありませんので。
2.ツアーのおおまかな流れについて
潜水時間はエントリーしてからエキジットまで、約40分弱。
最大水深は20m、安全停止は必ず実施するようにしてください。
ボートは1日2回が基本。
午前は9時30分、午後が2時。どちらも出港1時間前に読谷村都屋漁港集合となります。
なので、沖縄へ到着後でも午後便であれば参加できる場合がありますよ。
- ブリーフィング(DVD閲覧、現地スタッフによる説明)
- 出港5分でジンベイザメの生簀に到着
- バックロールエントリー、生簀上部より中に入る
- 網につかまって、現地スタッフによるジンベイザメの餌付けを鑑賞(10分程度)
- フリータイム(20分程度)
- 生簀の上で安全停止(必ず実施を徹底)
- 帰港、着替え、ログ付け
3.ジンベイザメはどこからきたの?
まずこのツアーのジンベイザメ、何もうちのショップで養殖してるわけではありません(笑!)。
読谷村漁業共同組合の建物内にある「トップマリン残波」というお店と当店が提携して、このツアーを開催させて頂いております。
なのでこちらのツアーについては、この漁協との協力もあって実現していると言えます。
読谷は実は沖縄本島でも最大クラスの大型定置網漁業で有名なところ。
そしてジンベイザメが年間に数匹、網にかかってしまうことがあるそうな。
他にはウミガメや、なんとマンタまでかかることも!
僕も一度宙吊りマンタを見ましたが、これはかなりショッキングな光景でしたけど。
一応、ジンベイザメは保護・研究という観点から生簀の中へ。
中にはあの美ら海水族館へ引き取られていく子もいるみたい。
自分と一緒に泳いだあのジンベイが美ら海の水槽で泳いでいたりして・・・。
4.他のお魚も見れますか?
餌付けのおこぼれにあやかって、ツムブリやテングハギ、そして真栄田岬で有名なツバメウオも群れてます。
安全停止中やジンベイに飽きちゃったという人は、こんな被写体にカメラを向けることもあるかも。
ごくごく稀ですが、生簀の下で数百のギンガメアジがトルネードしてることも。
こりゃびっくりですな。
そのうち、マンタやハンマーヘッドも回遊してくるようになったら面白いですが・・・。
5.かっちょよく写真を撮るコツ
サメと他の魚の違いって知ってますか?
それは、骨格が全て軟骨であること。そう体がとっても柔軟なのです。
なので、あおの独特の泳ぎ方をするんですね。
で、当然ですがジンベイザメもまたしかり。
前から見れば愛くるしい顔をしてますが、後ろから見ればまさにサメそのもの。
そう、これが実はジンベイザメをかっちょよく撮るコツなんです。
分かりましたか~。
・・・、分かんないかな。
ジンベイザメの体が一番くねった状態ってのが写真の撮るときのシャッターチャンス。
だってまっすぐだったら、大きな「しゃもじ」にしか見えないよーって。
あとはあの甚平の名前の由来の水玉がくっきり分かること。
また、ダイビングポイントとしては、少々濁りやすいのですが、そんなときは下からアオってシルエットってもアリかと。
けど、野生のジンベイだったらシャッターチャンスなんて3枚もあればラッキーなくらい。
それをこのツアーなら30枚でも余裕で撮れちゃう。
そういえば、当店にも天然ジンベイを見たことがあるダイバーの方が、あまり写真が撮れなかったということで、こちらのツアーに参加された方もいましたねぇ。
勿論、大満足で喜んでおりましたけど。
最後に、ダイバーならやはり一度は天然物のジンベイザメを見てみたい。
で、どうなの沖縄は?
ここ最近はなんと慶良間でも年に1回ぐらいはどこかのショップが目撃してる。
あとは、春先から夏前がシーズンの粟国島ではこの短期間に数回見られているそうな。
これにはちょっと僕もびっくりですが。
ちなみに僕。
ハイ、見たことあります。
どこって、モルディブクルーズ。
今は無き「サザンクロス号」、最高だったなー。
~追記~
・おすすめの時期は?
シンクロしてるジンベイザメ。
2011年8月現在、ジンベイザメは7m、5m、4.5mと3個体のジンベイがいます。
1匹に的を絞ってビシッと撮るのもいいけど、
複数個体を狙ってみるのも面白い。
肉眼ではそれほど違いは感じないけど、写真に撮ると大きな個体と小さな個体では随分色が違っていたりもするんですよ。
ま、自然界ではまずこの一枚は撮れない。
当店のゲストでも納得の一枚が撮れるまで、リピートしてくれる方もいるぐらいですよ。
ちなみに、ビシッとした一枚を撮るなら、やはり冬がおすすめ。
生簀は南西向きの海岸の少し沖合にあります。
北東風のコンディションが一番穏やかで、かつ透明度も期待できます。
しかも、船も空いてるので、ジンベイ貸切~なーんてこともあったりしたりね。