大度海岸
今回は冬のビーチポイントとしても名高い、大度海岸アウトリーフについて。

ここは沖縄本島南部の平和記念公園の少し西側のポイント。
ほぼ真南向きなので北風にはめっぽう強い。

リーフ沿いは慶良間でも見られないような見事なハードコーラルの群生。
その奥は豪快なドロップオフ、沖のほうは真っ白な砂地。
最大水深は30mぐらいといったところでしょうか。

個人的にはかなり好きなポイントなのですが、
前回の残波岬同様に少し試練の道のりが・・・。

こちらについては後ほどコメントしておきます。
だって、最初に見ちゃうと行きたくなくなっちゃうかもね~。


オオハマサンゴ
まずはサンゴについて。

エントリーしてすぐにドーンと巨大ハマサンゴ。

ちょっとしたアパートぐらいの大きさはあります。
この写真を見て、潜ったことがあるダイバーはピンとくるのでは。

ちょうどこの奥にカクレクマノミのコロニーがありますよ。


テーブルサンゴ
そしてリーフ沿いは若いテーブルサンゴでびっしり。

どうしてここまでサンゴが育つのか不思議ですよねぇ。

慶良間ではかなり広がっている白化現象もほとんど見られない元気な群生が目の前に広がります。


カメのモニュメント
生物についてもご紹介。

なんといっても駐車場のモニュメントの大きなカメが気になるはず。

そう、実はここはウミガメの産卵地としても有名。
キレイな砂浜があり、毎年のように小亀が海に帰っていく様子が確認されてるそうな。

で、水中ではほんとに見れるのか?

ハイ、かなり泳ぎますがほぼ確実に見れます。


アオウミガメ
通称・ポンタと呼ばれているコバンザメを2匹も従えた大きなアオウミガメが、毎回ほぼ定位置で寝ています。
ダイバー慣れしているせいか、かなり寄ってもどっしりしていて、被写体としてもばっちりですね。

→最近はちょっとシャイになってきていて留守のときもしばしば。

→穴ぼこの中で休んでいることも多いみたいですよ。

この他にも小さい固体やアカウミガメも目撃したことあり。

ただ、リーフから15分くらいは中層の水深12mぐらいを泳ぎ続けます。
きっちり中性浮力が取れて、エアーの持ちがいいダイバーで無いと、見に行くのはちょっと厳しいかも。

あ、カメの写真、いい絵が撮れたので差し替えてみました。


マダラトビエイ
カメだけでなく、ビーチエントリーでエイも見れちゃうからスゴイ。
しかも、イーグルレイことマダラトビエイ。

カメの根からからに泳ぎますが、クリーニングステーションっぽい根が砂地にポツン。
ここまで行けばかなりの高確率で見れるかも。

慶良間でもなかなか見られないだけあって、ビーチでマダラトビエイはかなりお得感があるかも。

あ、けど、逃げ足はめちゃめちゃ速いので、撮影の際は要注意!

→マダラトビエイを撮影するポイントは、まずはエイよりもずっと上を泳いで追いかけます。泳ぎが遅くなった時点で一気に潜降してパシャリ。
これなら、綺麗な水玉模様をくっきり写せますよ~。


水路
最後にエントリーまでの道のりについて。

まずは駐車場から海まではゆっくり歩いて10分くらい。
これが夏場だったらかなりキツイかも。

そしてインリーフを泳いで泳いでアウトリーフの水路へ。
干潮時はずっと歩いていくことも可能。

この水路が曲者で満潮、干潮に合わせて激流に!

理想は潮が上げてるときには入って、下げてるときに帰ってくればばっちりなんですが、そんな上手くはいかないのが自然というもの。
帰りがどうしてもキツイ場合は、リーフから強引に上がったほうが無難かも。


実は大度に関しては、ずっとしんどいイメージしかなくって、何年もほとんど行くことも無かったのですが・・・。

今年に入ってからちょくちょくアウトリーフへ入るようになって、その魅力にハマってしまったので、この記事としてご紹介させて頂きました。

カメやエイが高確率で見られることもあるんですが、それ以上にもっと何かスゴイものが見られるかもってワクワク感がある奥の深いポイントだと思います。

体力があって、エアー持ちのいいダイバーの方、一度、大度で大物ダイビングにチャレンジしてみませんか?