沖縄では定番でよく見られるウミウシについて。

スタッフ的にはちょっと見飽きた感もありますが、沖縄で初めて潜ったダイバーにとっては新鮮に映るものです。

あまり他ショップのブログには登場しなかったりしますけど、ここでしっかりとご紹介。

ちなみに、沖縄本島ではバッサリと縦半分にして、左側が西海岸、右側が東海岸と呼ばれます。なんと西海岸は東シナ海、東海岸は太平洋と海の名前までもが違うのだ。

一般的に西は岩場がダイビングポイントが多く、良好な透明度でサンゴもモリモリ、東は遠浅で泥に近い砂地が多く、ちょっと透明度が悪いのが特徴。当然、生息環境が変われば生態系も変わるもので、見られるウミウシもかなり違ったりしますよ。

西海岸としては、中南部の砂辺、真栄田岬、ゴリラチョップ(崎本部)、イシキリ(安和)など。東海岸としては、奥武島、レッドビーチ(金武)など。

今回は、西海岸に目を向けてご紹介。


ミゾレウミウシ
まずは、超がつくほど定番のミゾレウミウシ。

岩場でオーバーハングなどちょっと影になってるところでよく見かけます。

なんといっても涼し気な色合いがとってもキレイ。ボンボン(2次鰓)なんて、ちょっとラメラメしててクリスマスの飾りみたいだったり。

体長は大きなもので50㎜ぐらいに達し、水中カメラの練習台としての被写体に最適なのだ。


コールマンウミウシ
次はコールマンウミウシ。

この名前、オーストラリア人の海洋生物研究者、ネヴィル・コールマン博士が名付けたそうな。ちなみに、某アウトドアメーカーの創立者とは別人ですので・・・。

類似種として、シライトウミウシ、アンナウミウシ、キベリクロスジウミウシ、シボリイロウミウシがあります。

見分け方については、ガイドでも適当に済ませることが多かったり。事実、このコラムを書いている最中に、もしや!と思って、過去の海日記を見直したら、おやっと思うような固体がゴロゴロと出てきたり。強いて言えば、一番外側に明確な白縁取りがあること、背面には黒線が3本~5本ぐらい入ることぐらいです。

ただ、これでも同じようなやつがいっぱいあって困りますね。


ゾウゲイロウミウシ
最後は、僕も結構好きなゾウゲイロウミウシ。

ほんとにビューティフルという言葉がぴったりのウミウシです。
しかも、ツノ(触覚)とボンボン(2次鰓)の黄色が目立つので、写真映えもばっちりです。

上手く撮れれば、表情のある動物のように見えたりしますよ。


次回は東海岸編をご紹介。