先日、当店のブログの中でもご案内しましたが、金武にあるレッドビーチが今シーズンから解禁に。(要施設使用料500円)
ここは沖縄本島東海岸の北部に位置し、南向きの湾内のポイントなので、北風にはめっぽう強い。
地質は砂地。
というよりも、泥に近い砂地になり、大型船舶係留用の3本の鉄塔周りを潜ります。
ちなみに、ダイビングポイントしてはものすごく広い。
1本目の鉄塔までは15分、さらに2本目で20分、そして3本目まで行こうとすると、片道30分以上がかかり、ダイブタイムが60分オーバーになってしまうこともしばしば。
水深は3mくらいの浅瀬から、沖の3本目の鉄塔周りでも10mぐらい。比較的浅いポイントなので、ロングダイブも可能になるのだ。
で、水中生物といえば、やはりウミウシ。
まさに「ウミウシの聖地」とも呼ばれるくらいに、数、種類ともにおそらく沖縄本島一ともいえるだろう。
ひょっとすると世界的に見てもトップクラスといっても過言ではない。
あとは甲殻類。
キミシグレカクレエビやムチヤギカクレカニダマシ、イソコンペイトウガニ、カイカムリの仲間、トガリモエビ、ヨコシマエビなど。
ウミウシばかりが注目されがちだけど、こちらも楽しめること間違い無しだ。
こんなスペシャルなポイントだけど一つだけ大きな欠点が・・・。
それは、透明度があまりよろしくない。
あまりというよりも、ひどく濁る。通常は2~3mぐらいと覚悟しておいたほうがいいかもしれない。
しかも地質が泥に近いものなので、ダイバーのフィンキックで巻き上げると、一気に視界ゼロになってしまうことも。
ただ、見る生物がマクロメインなので、それでも全く問題なかったりはするけど、やはり目が慣れてくるまでにちょっと時間がかかるのだ。
ちなみに今シーズンはまだ20本も潜っておりませんが、そこでみれた珍しい生物たちをご紹介。
トップバッターはやはりトゲトゲウミウシ。
この色、形はまさにウミウシ最強とも呼べるくらいに特徴的。
西海岸と東海岸でずいぶん色合いは違うけど、やはりこの薄紫な東海岸バージョンに人気がある。
次はまさにレッドオリジナルとも呼べるレンゲウミウシ。
ほかのポイントではほとんど見ることはできない。
遭遇率も結構高いので、3ダイブ潜ればたいていは見られるかも。
あとはとにかく数が多いのがマダライロウミウシ。
特徴は砂地をよく2個体、3個体連なって移動してることが多い。
電車ごっこ?
どうしてこうしてるのかは謎ですけどね~。
甲殻類ではやはりヨコシマエビ。
通常はガレの下など隠れていて、動きも素早いのでなかなか写真に納めるのは難しい。
しかし、ここの個体はガンガゼが集中する場所に定着しているので、100%見ることができ、写真のほうも撮りやすいのだ。
ちなみに、ヨコシマとは「邪」じゃくってボーダーの「横縞」ね。
あとはキミシグレカクレエビ。
こいつはレッドが封印される前から確認している個体だ。
よく見るムチカラマツエビと違って、体がスリムで背中に突起が2カ所あり。
うっかりカイカムリの仲間も。
このカイメン、いたるところにあるので、根気よく探せばみつかるかも。
あとは、カイメンソウを背負ったシカクイソカイカムリも確認している。
復活したレッドビーチですが、施設使用料500円がかかることになりました。
え、有料かよって思えるかもしれませんが、以前に比べて冬のダイビングが格段に快適になりました。
施設のほうには温水シャワー、風をしのげる休憩スペース、トイレが完備されており、施設使用料を支払うことで自由に利用することができます。
冬の北風が吹き荒れる中でのダイビング。
この温水シャワーと更衣室は本当にありがたいですね。
また、近くの漁港内にはちょっとしたパーラーもあり、軽食も可能。
というふうに、今シーズン、生まれ変わったレッドビーチ。
リクエストのある方、お待ちしております。