イシキリって皆さん、潜ったことはありますか~?
本部の通称・ゴリラチョップ、崎本部よりもちょっと手前のポイント。
ゴリチョに比べると、エントリーもちょっと大変で、なおかつサンゴも少なく殺風景なので、そこまで来て、わざわざ入るダイバーも少ないかもしれません。
ただ、注意深く探せば次から次へとレアな生き物が見つかります。
以前、コラムの中でも、
をご紹介したと思います。
まあ、あまりダイバーが入らない、ましてや初心者ダイバーはちょっと入りづらいので、ポイントが荒らされることもが少ないということもあるのかも。
ネタはまだまだあるんですが、今回はハゼに限ってご紹介。
ようやく、噂のナカモトイロワケハゼを見れたってこともあるんですが…。
まあ、簡単に見られるものから行ってみましょう。
まずはハチマキダテハゼ。
水深22mぐらいの砂地にあちこちいます。
度胸も満点なんで、写真はかなり撮りやすいかも。
あと、似たようなハゼでは、スロープになっているガレ場にダンダラ、クビアカがいっぱいいますねぇ。
次はオニハゼ。
かなり見づらいんですが、砂地ゾーンまで行けば、あちこちで確認できます。
ちなみに、この手のハゼを見つけるポイントは、砂地近くまで視線を下げて、横から探すこと。
上から見下ろすようにして探しても、砂と体色が同化してしまって、気が付かないことが多いかも。
人気物ハゼの定番、ヒレナガネジリンボウ。
砂地ゾーンの固体が見つけやすいのですが、探せば、水深15mぐらいのガレ場でも発見できます。
真栄田岬で水深35mとかでデコを気にして撮影するくらいなら、ここでゆっくり会心の一枚が撮れるまで粘れるかも。
同じく人気の高いヤシャハゼ。
こちらも上のネジと同じような比較的浅い深度にいます。
ただ、かなりセンシティブなので、いかに早く、遠くから見つけるか!がポイントですね。
ちなみに、エントリーして左のほうだと、浅い深度でもヤシャやネジを見ることができますよ。
密かに見たい人が多いヤノダテハゼ。
ぱっと見はちょっと薄い色のダテハゼなんですが、尾びれがまっ黄っきではっとするぐらいキレイ。
僕もお気に入りのハゼの一つですね。
ちなみにこのヤノという名前。
西表島の「ダイブサービスYANO」の矢野さんが発見したことでも有名。
ダイビングガイドのバイブル「日本のハゼ」の著者でもありますね。
あ、ちなみに僕はそこまでハゼマニアでないので、まだ持ってませんけど…。
サンゴがキレイなとこにいるイメージがあるアカメハゼ。
殺風景なイシキリですが、それでも所々には元気なサンゴがあります。
その中の一つに、1ダース以上の固体がついてます。
ん~、もうどれを撮っていいか迷うくらいですね。
アカメハゼは真栄田岬や砂辺のように季節的に出てきたり、いなくなったりする場合もあるみたいですが、ここの個体は通年通して見る事ができますよ~。
いよいよ真打の登場。
そう、ようやく確認できたナカモトイロワケハゼ。
水深28mの砂地にあるビンの中にいます。
ゴロゴロといくつか転がってるので、数個体生息している様子。
また、繁殖もおこなっていて、タマゴがあるビンもいくつかありますよ~。
ただ、このナカモトゾーンまでは、そしてエントリーしてからの距離が長い。
エア持ちがよく、なおかつ、しっかり泳げる方限定でご案内ということになりますけどね。
たぶん、なかなかダイバーが見に来れない場所だから、ずっと住みついてくれるんだと思います。
なので、ラッキーにも見に行くことができるベテランダイバーの方へ。
ナカモト君に変な刺激を与えないように、くれぐれもマナーを持って撮影して下さいね。
イシキリに潜るようになったのは、ここ2、3年前のこと。
もう100ダイブ以上は潜ってるような気もするけど、まだまだ謎の多いポイントですねぇ。
いかんせん、ポイントが広すぎる…、そして深い…。
まだまだ、すごい生き物が見つかりそうな気がしますねぇ。
このコラムの中でも、何か新ネタがあればご紹介していきたいですね。
P.S.
ちなみに、この記事を書いていた2010年当時、散々潜っていたエリアと、今現在、黄色のハナヒゲウツボで盛り上がっているエリアはかなり離れております。
もはや、イシキリとは呼べないくらいの距離で・・・。
海は絶えず変わり続けていると言えます。
そんなところがダイビングの一番の魅力なのかもしれない。