今回はダイバーに馴染み深いネムリブカについて。
別名・ホワイトチップシャーク。
よく見れば、背びれと尾びれの先端が白いペンキを塗ったようになってます。
これがホワイトチップ(白い破片)の由来ですね。
体長は最大でも2.5mぐらいで、性格はとっても大人しい。
なので、このとおりゲストとサメとのツーショットも余裕。
ダイビングで見られるサメと言えば、ほぼ95%はネムリブカだと思っても過言では無いかも。
そのぐらいポピュラーに見られるサメなんですよね。
サメって泳いでないと窒息するなんて聞いたことありませんか?
通常、サメやエイは鰓に自力で水を送り込むことができない。
なので、泳ぎ回ることによって水を鰓に流し込んでいます。
じゃ、このネムリブカはどーなんだって。
岩陰や穴ぼこの中で昼間はグタァーってしてるけど。
実はこのネムリブカに限らず、水底にじっとできる種類は、鰓の他に噴水孔という穴ぼこがあり、ここから海水を吸い込んで鰓に送り込んでいるらしいよ。
ちなみに1m以下のチビッ子の間は、ほぼ決まった寝床にいます。
その場所さえガイドが押さえていていれば、高確率で見ることがでるといえます。
慶良間でも有名なとこは、前島・パライソ、黒島北あたりではないでしょうか?
ダイビング船の中でも、インストラクター同士の会話で、
「あーウミガメはもう見たから、次はサメだなー。」
「じゃっ、帰り道に黒北でも入ろっか。」
「うん、それで行こう。」
てな感じに、定番物になってるサメを見に行くときもあります。
ただ、2m近くの大きな個体になると、泳ぎ回っている個体が多く、見た目も結構迫力があったりします。
こちらは、そこに行けば見られるというものでは無いので、ガイドも見つけるとちょっとテンションがアップしたりしちゃいます。
写真を撮るときコツは、ちょっと恐いのですが、出来るだけ近づくこと!
大抵は岩陰の奥のほうにいるので、しっかりフラッシュの光が当たるようにしたいですね。
あとは目にピントが合わせること!
これがズレてるといくら構図がばっちりでもしまりの無い写真になっちゃいます。
最後は口が開いてるときがシャッターチャンス!
好みもあるけど、半開きだとちょっと可愛く見えるかもってね。
パクパクしてるんだけど、コンデジで開いた瞬間は意外と難しい。
コツは、心の中で「開く、閉じる、開く、閉じる、…」ってタイミングを見図ります。
そして、シャッターラグを考慮に入れて、「開く」から「閉じる」の瞬間にシャッターを切ればばっちりなはず。
余談ですが、このネムリブカがいっぱい見られるポイントがあることを知ってますか?
その名もナガンヌ曽根・シャークポイント。
慶良間ではなくて、なんとチービシってのもびっくりだ。
なんとダイバーに慣れている?全く警戒しない?ネムリブカが、うようよと10匹ぐらい出てくることも。
一度に何個体もの泳いでるネムリブカを写真に撮れることもあったり。
最初は漁師が獲った魚を水中で餌付けするようになったのがきっかけ。ダイバーを見ると、「餌くれー」って感じに近寄ってきます。
ま、なかなか入れないダイビングポイントなので、ここで潜ることできた方は超ラッキーですね~。
こんな感じに意外とポピュラーに見られるサメですが、実は近年、個体数が急速に減少してきているそうな。
沖縄も含めて、日本ではほとんどサメ保護の動きは無いみたいですが、海外では深刻な問題として国をあげて取り組んでいるところもあるそうですよ。