ダイバーに人気二重丸の幼魚達

ダイビングで見られる魚達の中でも、成魚と幼魚で

「これは別の魚ですか?」

って思えるぐらいに、見た目が全然違うことがよくあります。

今回はその中でも、ダイバーに特に人気がある、そして割とポピュラーに見られるものを4種類ピックアップ!


ミナミハコフグ
まずは一番人気といっても差し支えないと思われるミナミハコフグの幼魚。

まっ黄色に黒の水玉。
そしてチュンと尖ったおちょぼ口にはもうメロメロになっちゃうくらいの可愛さ。

「幸せの黄色いサイコロ」と呼ばれるくらいに、まるで四葉のクローバーを見つけたときのような幸福感!

大きさはパチンコ玉サイズからピンポン玉くらいまでがこんな感じですよ。
これより成長してしまうと、体に対して黒の水玉が小さく見えて、なんかゴマ粒みたいになっちゃってイマイチ。
小さければ小さいほど可愛いんですが、写真に撮る難易度はグンと上がりますね。

ちょこまか動くので水中撮影はかなり難ですが、岩のくぼみとかに追い込むと、ばっちり正面顔を撮ることもできますよ。
あとは、逃げ回るけど、必ず一度は振り返って確認します。
その瞬間を狙えば、可愛いおちょぼ口を撮ることも可能ですよ。

沖縄では春から夏にかけてが一番多いように感じますね。
同じ場所にしばらく居つく傾向があるので、ガイドにお願いすれば、案外見るのは簡単かもしれません。

ちなみに、ダイビングをやったこと無い人でもどこかで見たような気が・・・、って多いかも。

そう、さかな君が被ってる帽子がこのモデルなんですよ。


アカククリ
今回ご紹介する中では一番遭遇率が低いのですが、アカククリの幼魚。

ただ、一旦見つければ、2週間ぐらいは同じ場所に居つきます。

所在をしっているガイドであれば、リクエストすれば高確率で見ることがができるかも。

特徴はなんといってもアカククリの名前の由来の派手な縁取り。
水中では赤というよりもオレンジなのですが、かなり写真映えもしますね。

形もかなり特徴的で、フニャフニャした感じが、まるでダリの「時計」のようなイメージで、見る人の左脳を刺激するようなフォルムだと言えます。

成魚になるとツバメウオ似になっちゃうのですが、ぜひとも500円玉サイズの幼魚を見てみたいですね。
ちなみにこのようにくっきり太いオレンジのラインが残るアカククリの幼魚は超レアだったりも。


ハマクマノミ
ちょっと地味ですがハマクマノミの幼魚。

ハマクマノミ自体は沖縄の海では定番の魚ですが、その幼魚になると結構レアです。

特徴は、白線の数に注目すればわかります。

通常の成魚は1本線。
ですが、幼魚のうちは2本線、または3本線あったりします。

なぜこの白線が多い必要性があるのかは謎です。

巷では、白一本がハマ、2本はクマノミ、3本はカクレだっていいますが、他の種類のクマノミに擬態しても全く意味無いような気がしますけど…。


イロブダイ
最後は幼魚は超がつくほど愛らしいイロブダイの幼魚。

別名・オレンジマスクという愛称で呼ばれ、意外とあちこちで見れるのだ。

真っ白な体に、くっきりした眼にかかるオレンジの縦帯。

ちょろちょろと動きはしますが、止まって、動いての繰り返しでもあるので、タイミングを合わせればコンパクトデジタルカメラでもバシッとピントを合わせることができますよ。

ちなみに成魚のほうはいわゆる緑色のブダイです。ま、こっちのほうはあまりダイバーが熱心に見ることは無いかと思いますが・・・。


意外と普段見慣れた普通っぽい魚でも、その幼魚はとってもプリティーだったりします。

ある程度潜っているダイバーは、幼魚シリーズを極めてみるのもいいかも知れませんね。